2011年12月6日火曜日

投資基準:現物買い銘柄の選択基準


良いビジネスを良い経営者が経営しているときに→銘柄選択上の問題
割安に買う→売買タイミングの問題


まず、 ①について

・良いビジネスとは?
①あまり借金をせずに(自己資本比率50%以上)、高利回りで運用できるビジネス。
:利回りが高くても、自己資本比率が50%を切る企業には決して投資しない。

過去5年間の利益向上が安定し、ROEが一定か、上昇し続けていること
:今まで勝ってきた企業はこれからも勝つ可能性が高い。内部留保を続け、自己資本が毎年増加している企業であれば、ROEが一定である限り、利益の額も毎年向上する。但し、毎年自己資本の増加があっても、ROEが高くても、何年もその値が低下し続けている企業や乱高下している企業は、値の低下とともに複利計算に基づく市場の期待値も急速にしぼむため、許容PERが急激に下がり、株価も急落するおそれが高いので要注意。

   自己資本比率  ROE
      >50%     >25%
      >60%     >20.8%
      >70%     >17.9%
      >80%     >15.6%
      >90%     >13.9%
      >100%    >12.5%

以上はすべて、実質ROEとして12.5%の利回りのビジネスであると考える。
→これを基に、長期パフォーマンスを計算する。

※もし実質ROE15%以上に基準を上げるとすれば、以下の様になる。

   自己資本比率  ROE
      >50%     >30%
      >60%     >25%
      >70%     >21.4%
      >80%     >18.8%
      >90%     >16.7%
      >100%    >15%


ここで一点確認。実質ROEはビジネスそのものの投資効率を測るものであり、投資家からみたときのリターン比率とは切り離されている。それとリンクさせるなら、実質ROEは、PBR1倍の価格でそのビジネスに投資した時に、ビジネスそのものから得られる果実の比率である。実質ROEを比較するときはPBRとの関連を考えながら比較すること。また、何年で投資した金額を回収できるかについてはPERを検討すること。

さらに、PBR1倍の場合、実質ROEは得られる利回りの最大値であることに注意。PBR2倍ならその2分の1であるし、3倍なら3分の1になる。これらを総合して比較のこと。


・良い経営者が経営しているかどうかは、インサイダーでないとなかなか判断できない。しかしそれは現実的ではないので、とにかく年次報告書をよく読み、株主総会に参加して人となりを自分の目で見、そこで得た自らの判断と各種媒体での経営者の発言内容、報道内容を照らし合わせて人物をよく評価すること。誠実でない人物であった場合は、全てを無にする。

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