ROEやROAについて、自己資本比率を考慮し、純利益から会社債権者の取り分を除外した上での実質的な数値を比較すべきであることはすでに述べた。
これはPERについても同様である。例えば、PER20倍の銘柄であれば、一般的には、その年の利益の金額がこれから先20年続けば、利益によって、取得価格が回収できると考える。
果たしてそうか?
ROEやROAと同様、純利益の中の株主の取り分は、「自己資本比率相当分」と見るべきであり、投資タイミングを判断する際の株主PERは、「株価/EPS×自己資本比率」で求められる値であると考える必要がある。また、ここにいう利益(E)は、事業そのものから上がる利益を捉えるべきであるから、経常利益の額を用いるのが妥当である。
よって、
株主PER=株価/(経常利益/発行済株式総数)×自己資本比率となる。
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